CFO BLOG

UUUMと芸能事務所の違いについて


UUUM株式会社

皆様、こんにちは!

前回ブログを更新してから1年4カ月が経ってしまいました汗。

ただ、当社も上場してより多くの方々に当社のビジネスや事業環境についてお伝えしたいと思い、改めてブログを再開し、本ブログを通じて私なりの考え方をお伝えしていければと思います。

当ブログでは当社ビジネスに関する説明は今まで以上に行っていきますが、あくまでも開示情報をベースとした補足説明をするための場としたいと考えています。新しい情報に関しては法令に従って、東証ホームページや当社ホームページにおける適時開示を行っていく方針です。

 

UUUMは芸能事務所と何が違うのか?

早速ですが、これは投資家の方とお会いする中で一番多く頂く質問です。この質問に対する回答を今日は述べていきたい思います。
結論として、似ているところもありますが、基本的にはかなり違います。

一番違うのは、当社がサポートしているクリエイター(YouTuber)と芸能人はそもそもやっていることは違うということです。

それぞれテレビ業界とYouTubeでの役割を考えた場合、芸能人はテレビ番組制作の工程において原則として「出演」部分のみを担当していますが、クリエイターは企画、撮影、出演、編集を自ら行って制作し、それを自らのチャンネルに公開し、そこに対する視聴者のコメントに対して自らコミュニケーションを取ります。

すなわち、テレビ業界に例えると、クリエイターは芸能人というより「テレビ局(チャンネル)」そのものであると見方が近いと思います。

 

図表 : クリエイターは芸能人というよりも放送局そのもの

 



 

したがって、芸能事務所の対テレビ業界に対する役割は「キャスティング」であるのに対して、当社の役割は「クリエイターとともにコンテンツを発信していくこと」です。コンテンツカンパニーなんです。

余談ですが、当社のようなビジネスを海外ではマルチチャンネルネットワーク、略して「MCN」と呼びます。
クリエイター一人一人をチャンネルと見立てて、それらをネットワーク化しているという意味でこう呼ばれています。

当社の場合は海外MCNに比べて、専属クリエイターはマネージャー(当社ではバディと呼んでいます)をつけてがっつりサポートしており、またグッズ販売、イベント、ファンクラブなども運営していることから、芸能事務所的な側面もあることは否めません。

しかし、繰り返しになりますが、「テレビタレントを育て、テレビに出演させること」を強みとする芸能事務所に対して、当社の強みは「動画クリエイターが必要なサポートを行うこと」「次世代の動画クリエイターを育成すること」です。

 

図表 : 当社のようなビジネスモデルとは海外ではMCNと呼ぶ

 



 

バリューチェーンにおける位置づけ

当然ですが、オンライン動画において当社はコンテンツプロバイダーの立場ですので、テレビ業界における芸能事務所とはバリューチェーン上のポジショニングも違います。

下図は日本テレビホールディングス株式会社の2016年度通期業績のIR資料をもとに作成した放送収入の内訳です。
テレビ広告全体も同様の構造と推定できますので、テレビ広告費(2兆円)の内訳として記載しています。
芸能事務所が受けとるのは全体の37%を占める番組制作費の一部を出演料として受け取ります。

一方で、YouTubeではYouTubeが受け取った広告収入のうち、一定割合が当社およびクリエイターに還元される形になります。

 

図表 : テレビ広告とYouTube広告のバリューチェーン

 



(出所 : 日本テレビホールディングス株式会社の2016年度通期業績のIR資料をもとに当社作成)

 

最後までお付き合い頂きましてありがとうございました。

以前と違い、更新頻度は不定期なる予定ですが、当社を理解して頂くにあたっての情報を発信していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

 

 

取締役 / CFO
渡辺 崇
2005年にゴールドマン・サックス証券株式会社に入社し、2010年に同社ヴァイス・プレジデントに就任。 2005-2014年にわたって証券アナリストとして勤務し、民生電機業界やインターネット業界を担当する。
2013年の米国Institutional Investor(II)誌民生電機セクターランキングでは第3位。 インターネット業界を担当して以来、世の中を変える事業に関わりたいという思いが強くなり、 2014年12月にUUUM株式会社に入社。
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