―はじめに、アカウントエグゼクティブ(営業)の事業内容を教えてください。
「マーケティングパートナーユニット」という部署で、インフルエンサーを起用した独自コンテンツで、クライアントのプロモーション課題を解決する企画提案を行っています。
クライアントは国内の企業様で、プロモーション全体の設計からご提案する場合もあれば、プロモーションの中のインフルエンサー施策部分のみを担う場合もあります。クリエイターが生み出すコンテンツの特徴を活かし、単純に商品やサービスを売るだけでなく、新たな価値や市場を創り、社会的な影響力を生み出すこともあります。
現在は「コンテキストドリブンマーケティング」という、文脈やストーリー(コンテキスト)にのせたプランニングを行い、人の心情や感情を突き動かす(ドリブン)ようなコンテンツクリエイティブをインフルエンサーと共創し、マーケティングに活用していくことをUUUMとして推奨していきたいという考え方を持っています。
―アカウントエグゼクティブ(営業)の組織について教えてください。
主に代理店営業と直販営業の2つのセクションで構成されています。
代理店営業は大手の広告代理店と案件に取り組んでいる部署で、主に代理店側が企画立案を行い、UUUM側はクリエイターのキャスティングやディレクションを行うパターンが多いです。直販営業では直接クライアントと向き合い、企画の提案から関わります。インフルエンサーマーケティングの先駆け的存在として培ってきたノウハウを活かし、自社でも代理店業務を担えるようになっていきました。
私は現在直販営業のグループリーダーを担っているのですが、中でも大手ECサイトやメーカーなど様々な企業を担当しています。直近ではクリスマスウェブCMのクリエイティブからキャスティングまで、一連の工程に携わりました。
グループのメンバーは13名ほどで2チームに分かれており、社内のアカウントエグゼクティブの平均年齢としては27歳くらいで、比較的若いメンバーの多い組織だと思います。新卒3年目以下だけで構成されているチームもあり、年齢が近いので団結力が高まり、複数あるチームの中でも高い達成率を誇っています。
―UUUMならではの営業の面白さはどんなところにありますか。
インフルエンサー業界でいうとUUUM自体が最古参であると考えているので、インフルエンサーに対しての知識や理解が豊富であり、そのパワーを活用しながら営業活動ができるという点はUUUMならではの強みだと思います。広告業界においてインフルエンサーの深い部分まで把握し、提案できるというのはまだまだ少ないと思うので、強みであり楽しさにも繋がっていると考えています。
世の中的にインフルエンサーという言葉は浸透しつつありますが、対企業においてはどんな施策をするのか・どのくらい反響が出るのかというのはまだまだ理解されていないことも多く、インフルエンサーマーケティングへの関心や啓蒙が足りていないという事実があると思います。強みをしっかりと説明し、価値を感じてもらうことも私たちが行うミッションであると考えています。
―業務をする上で、意識していることはありますか。
日常生活で何気なく見かけた広告や、新しいサービスをローンチした会社など、インフルエンサーマーケティングに適しているのではと感じた企業はすぐにリサーチし、新規営業を行うようにしています。そのときは必要がなくても、先を見据えた種まきとして接点を持っておくことは重要だと考えています。
特に入社して以来、広告を目にすると「この広告は誰をターゲットにしているのか」と考える癖がつくようになりました。街中のビジョン広告や駅看板を見たり、SNS投稿をチェックするなど自然と吸収していますね。気になったことは携帯へメモをしたり、写真で撮影をしてメンバーに共有するようにしています。
通勤時間にはYouTubeを見るようにしています。自分の好きなクリエイターを見ることが多くなりがちですが、自分が知らなかったクリエイターや他社の広告起用したインフルエンサーの情報を集め、キャッチアップしています。そこで得た情報が、営業の際の提案や提示する事例に役立つことも多いですね。
―ご自身が思う、営業の面白さとやりがいはどんな部分でしょうか。
入社当初はインフルエンサーや広告業界に対する知識はさほどありませんでした。そのため、クリエイターがどんなことを発信していて、どんな歴史やストーリーがある人なのか、しっかりと把握をしていないと提案のアイディアが出てこないケースがありました。
そのために日々キャッチアップを重視するようになりましたが、個人的には自分が得た知識と広告のアイディアを掛け合わせた提案がクライアントにハマったときには楽しさを感じますね。
キャンペーン設計やYouTube施策・PRイベントなど、クライアントのプロモーションとして価値のあるものであれば、幅広い提案ができるため飽きることがないですね。可能性が無限に存在するというところも面白さだと思います。
他にも自分が好きなタレントやインフルエンサーを提案することもあるので、一緒に仕事ができるのも醍醐味であると感じています。
―仕事をする上で大変なことはどんなところでしょうか。
クライアントとクリエイターが同じ方向性を向いておらず、ズレが生じた際の調整は大変な部分でもあり、営業の重要な仕事であると思います。クリエイターがやりたいと思う仕事でなかったり、やりたいとしてもクライアントの意向と沿ってない部分があると、いいプロモーションにはなりません。
クリエイターが案件を通してファンとより良い関係を作ることができ、クライアントに高い広告効果を還元し消費者の購買意欲を促進できるという循環が生まれるのが理想であると考えています。ズレが生じた場合には、クリエイターへの説明やクライアントへアウトプットの提案を行います。双方の間に入り折衷案を提示したり、着地点を探りながら何度もコミュニケーションを行うようにしています。
―最後に、アカウントエグゼクティブにマッチする人を教えてください。
クライアントとクリエイターの間でバランスを取りつつ、両者とのコミュニケーションを踏まえて自分がやりたいことにコミットできる人は向いていると思います。調和を取ることが得意だったり、バランス型の人は向いているのではと感じています。
柔軟性も求められるので、マニュアル通りに同じことをやりたいというような思考の方は辛いかもしれませんが、変化を楽しめるという方は楽しめる環境があると思います。
また、社内の雰囲気は非常に良いため質問したら教えてくれるという文化が定着しています。仕事自体は大変なことも多いですが、人の良さは保証できる部分だと思います。
採用面接をさせていただくこともあるのですが、UUUMのいいところも悪いところもしっかりとお伝えし、選んでいただくというスタンスであります。興味を持っていただけたらぜひ一度お話して擦り合わせできればと思っています。