― Oさんは新卒でUUUMに入社いただきました。就活ではどういった基準で企業を選んでいたのでしょうか。
学生時代は教員を目指していました。実は、子どもの頃かなりやんちゃな性格で、先生や親に苦労をかけてきました。ある時先生に「人の目を見て話しなさい」と言われたその一言をきっかけに、僕の人生は大きく変わりました。友達や先生の話を真剣に聞く習慣がつき、コミュニケーションがスムーズになり、授業の中でも大事なポイントが理解できるようになりました。勉強が好きになって大学まで進学したのもそのおかげです。
自分の人生を変えてくれた先生に憧れて教師を志していたのですが、一度立ち止まって卒業後の進路を考えた時、「学校の先生ではなくても、人の人生を変える仕事はできるのでは」と気づきました。先生が受け持つ1クラスは40人前後ですが、自分の好きな領域で、圧倒的多数の人の人生をポジティブな方向へ転換できるような仕事ができたら素敵だなと思い、教職から就職へと舵を切りました。
―数ある企業の中からUUUMを選んだ理由を教えてください。
エンタメや音楽、ファッション業界を中心に受けていたのですが、ちょうどコロナ禍に入ってしまい、フェスやイベントが中止になるなど業界は打撃を受けていた時期でした。ただ、そんな中でもオンラインで活動しているクリエイターは止まることなく、むしろ加速しているように感じました。そこで、YouTubeというプラットフォームの強さを実感し、進路として意識するようになりました。
UUUM自体は以前から知っていましたが、当時はYouTubeクリエイターのマネジメント会社という認識でした。就職活動を通して、単なるサポートではなく、クリエイターと一緒に事業を作っている会社であることを知り、一気に興味を持ちました。中でもバディという存在が、クリエイターのサポートだけではなく、一緒に事業を動かしているという点に面白さを感じ、入社を決めました。

―UUUMの中で「バディ」というポジションはどういった役割を果たしているのでしょうか。
単に「支える」のではなく、クリエイターと同じ目線で物事を考え、「事業を共に創っていく」役割です。チャンネルの設計から結果の分析、次の打ち手の実行など、どんな企画を行うのか、どうすれば登録者数や再生回数を伸ばせるのか、そしてその先にどのような事業展開を描くのか。すべてをクリエイターと対話しながら形にしていきます。「支える」というよりも、「ともに意思決定し、事業を創る」という感覚に近いですね。
例えば、これから事業を拡大していくフェーズのクリエイターであれば、YouTubeを主軸に成長させるのか、グッズやイベントで収益の幅を広げるのか、SNSを強化して新たな層にリーチするのかといった戦略を共に設計します。さらに、YouTubeであれば長尺動画かショート動画か、コアファンを深く育てるのかライト層を広く獲得するのか、SNSもInstagramなのかTikTokなのかといった具体的な打ち手まで落とし込みます。グループクリエイターの場合は、一人ひとりの個性を最大化するキャラクター設計も重要な要素になります。
また、営業、イベント、グッズ、法務といった社内の各専門部署と連携しながら、クリエイターの活動を事業として成立させていくのもバディの役割です。各部署と調整を行い、中長期のロードマップを描いたうえで、イベントやグッズ含めた商品開発などの具体的な施策に落とし込んでいきます。専門性の高いメンバーと連携することで、スピード感を持ってプランを実現できる点もUUUMならではの特徴であり、それがクリエイターからの信頼にもつながっていると感じています。
―具体的な仕事としてはどういったものがあるのでしょうか。
タイアップ案件の進行管理や、動画企画の提案、撮影現場の手配や撮影チームのスケジュール調整、イベント出演案件の同行など、非常に多岐にわたります。撮影がある日は現場に出ていますし、ない日は1日中オフィスワークです。毎日違う仕事をこなしているので、抜け漏れがないようチームでタスクを共有して、定例ミーティングで棚卸する時間を設けています。メンバー個人も自分のタスクを管理して、優先順位をつけて動いています。指示を待つのではなく、課題解決のために自分自身で考えて動く力はすごく身につくと思います。
―UUUMのバディはどういった規模感のチームで、どのように役割分担しているのですか?
現在UUUMでバディとして就業している社員は約100名ほどおり、ジャンルや担当のクリエイターごとにいくつかのグループに分かれています。その中で僕のチームは4組のクリエイターを担当しています。担当体制はクリエイターの活動内容やフェーズ、契約形態などに応じて変わります。例えば、プロジェクトの規模が大きく、日常的に密なコミュニケーションや意思決定が求められる場合は、1チームで専任に近い形で担当することもあります。一方で、ゲーム領域のクリエイターのように、それぞれが高い専門性を持ち、自立した活動スタイルを確立しているケースでは、複数のクリエイターをチームで担当しながら、それぞれに最適な距離感で支援していく体制を取っています。
また、年単位で組織体制の見直しが行われており、クリエイターの成長フェーズや事業計画に加え、バディ側のメンバー構成や得意領域を踏まえて、最適なチーム編成を行っています。
―Oさんにとって、バディの仕事のやりがいはどんなところにありますか?
クリエイターと一緒にプロジェクトを立ち上げ、推進していける点にやりがいを感じています。特にYouTubeは、コメントや再生数といった反応がリアルタイムで返ってくるため、自分たちが生み出したものが世の中にどう届いているのかをダイレクトに実感できます。クリエイターと共に考え、形にしたものが広がっていく瞬間は、この仕事ならではの魅力だと思います。
もちろん、結果が数値として可視化される分、シビアな側面もあります。思うように結果が出ない時や、企画が期待通りにいかなかった時こそ、原因を言語化し、次の打ち手を一緒に考え続けます。ただ、それだけでなく「クリエイターとともに成長し続ける」という定性的な価値も大切にしています。数字だけでは測れない価値として、クリエイターが一歩踏み出す瞬間や、潜在的な可能性に気づいて表現の幅を広げていく過程に伴走できることがあります。そうした変化に立ち会えることも、この仕事の大きなやりがいです。
そうした試行錯誤を積み重ねながら、同じ方向を向いて進んでいく関係性そのものが、「バディ」という言葉に込められている本質なのではないかと感じています。

―成長を感じるのはどんな時ですか?
入社4年目からチームリーダーを務めており、よりチームとしての成果を最大化することを考えるようになりました。クリエイターのキャラクターを引き立てるのと同じように、メンバーの能力を適材適所で活かすことを考えています。
また、クリエイターの魅力を視聴者に伝えると同時に、ビジネスとして成立させるためのバランスを取ることを意識するようになりました。正解がある仕事ではないので、ベストではなくベターな選択肢をロジカルに選んでいけば、自分の意志を持って進めていける仕事だと思います。
―どんな人がバディとして活躍できると思いますか?
不確実な状況でも自分なりの答えを出せる人です。そう言うと難しく感じるかもしれませんが、いろいろな部署の人と関わるので、壁にぶつかっても他責にすることなく、自ら意思決定することが大切だと思っています。あとは、何かしらのエンタメに夢中になったことがある人ですね。何かに熱狂したことがある人なら、ファンビジネスの核を捉えられるはずです。「クリエイターと一緒に何かを作りたい」「世の中に刺激を与えたい」そんな熱量をお持ちの方なら活躍できると思います。



