UUUM、レモネードの吸収合併を発表 インフルエンサープラットフォーム化に向けた戦略投資を実施

UUUM、レモネードの吸収合併を発表 インフルエンサープラットフォーム化に向けた戦略投資を実施

UUUM株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:鎌田 和樹、以下、当社)は、本日開催の取締役会におきまして、20181022日にレモネード株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:石橋 尚也、以下、レモネード)の全株式を取得し子会社化すること、及び201811月1日を効力発生日として同社を吸収合併することを決議いたしましたのでお知らせいたします。

【1】当社の経営理念とビジネスモデルについて

当社は、個人がクリエイターとしてコンテンツを発信していく時代において、「セカイにコドモゴコロを」という経営理念のもと、そのプラットフォームとして個人をサポートし、新しい時代の動画メディア市場やエンタテインメント市場の創造を目指しております。

現在はYouTube上でコンテンツを発信するクリエイターを中心にサポートしており、サポートしているチャンネルは6,570チャンネル、うち専属契約を結ぶクリエイターは270名です(2018年8月31日時点)。

所属チャンネルの月間再生回数は、各チャンネルの成長や所属チャンネルの増加に伴い、右肩上がりで成長しております。

直近では、過日発表の通り、2018年8月の月間再生回数は40億回を突破し、同月の月間視聴時間は3億時間以上、2018年8月末の総チャンネル登録者数は1.6億人を達成しました。
個人を主体とするメディアでありながら、視聴頻度、リーチの両側面で、マスメディアに匹敵する規模にまで拡大しております。

当社の競争優位性は、全てのクリエイターがやりたいことを実現し輝けるように、サポート体制を構築していることです。
例えば、成長途上のクリエイターは 「視聴者やファンを増やすためのノウハウ」 という課題をかかえており、トップクリエイターは、 「活動領域を拡大したい」「大がかりなコンテンツを制作したい」といった課題をかかえているなど、クリエイターのニーズは多岐に渡ります。当社では、多様化するクリエイターのニーズにも応えるべく、サポートする体制を整えてまいりました。
また同時に、コンテンツ管理やバックヤードのサポートなども行うことで、クリエイターが日々の創作活動に専念できる環境を提供しております。

こうした取り組みの結果、売上及び営業利益は創業以来順調に拡大し、第6期に当たる2019年5月期は売上高159億円、営業利益8.5億円を見込んでおります。

 

【2】当社の中期戦略について

当社では、次のステージに向け、2018年7月13日の決算説明会で以下の3つの戦略を発表いたしました。

1. サポートする個人の裾野の拡大

個人が、コンテンツを受発信する手段は広がっており、当社所属のクリエイターにおいても、YouTubeだけでなく、InstagramやTwitterなど様々なSNSを通じて、ファンとコミュニケーションをとる動きが広がっております。

例えば、ミュージシャンの場合、従来は、テレビ番組出演により楽曲認知を拡大し、ファンを獲得、そこから、楽曲販売やコンサートの動員(本業)につなげるというビジネスモデルが主流でした。
現在は、オンライン上でのコンテンツ発信により、直接的にファンを獲得し、必ずしもテレビ露出を伴わずに本業で成功をおさめる事例も出てきております。
また、同様の事象は、芸人、アスリート、アイドルといった様々なジャンルの個人にも、広がりつつあります。

このような状況を背景に、今後はより多くのジャンルにおいて、メディアに「出演」するだけではなく、自らがメディアとなりコンテンツを「発信」することで、影響力をもつ 「インフルエンサー」 と呼ばれる個人の存在が増えていくと考えております。

当社では、こうしたすべてのインフルエンサーをサポートし、日々のコンテンツ配信、ファンの獲得、ファンとの交流を後押しできる体制を目指してまいります。

2. インフルエンサー経済圏の拡大

現在、当社およびクリエイターの主な収益は広告収益(=メディアとしての収益)です。一方で昨今、インフルエンサーとしてファンの消費行動に影響を与え、物販やサービスを提供するビジネスモデルが広がっております。そのため当社は今後、様々なビジネススキームを構築し、インフルエンサーに広告収益以外の収益機会を提供し、「インフルエンサー経済圏」を広げてまいります。

3. 新しいコンテンツへの挑戦

当社ではオンライン動画の可能性を広げ、更なる視聴者層の拡大を後押しするための取り組みも強化いたします。
2015年7月に開設した「ボンボンTV」チャンネルは、2018年3月、月間再生回数が1億回を突破しました。
2018年2月には「UUUM GOLF」チャンネルを立ち上げ、若者のみならず、30代以上も楽しめるチャンネルを目指して番組制作に取り組んでおります。
また、2018年8月には、専属クリエイター「水溜りボンド」が、初の本格的ドラマ、アニメ、MVなど、10作品をプロデュース。当社のサポート(キャスティングおよび制作)により、これまで以上に充実したコンテンツを提供し、視聴者の好評を博す事例となりました。

ボンボンTV
https://www.youtube.com/bom2tv

UUUM GOLF
https://www.youtube.com/channel/UCKe0ri_Fx7yCAaLqVABZgGA/featured

 

【3】レモネードについて

この度吸収合併するレモネードは、「influencer One」というサービスを通じて、Instagram上でコンテンツを発信するインスタグラマーと、インスタグラマーとタイアップをしたい企業との、マッチングを行っております。

「influencer One」は、シンプルで利便性の高い設計により、クライアント企業、クリエイター双方より好評であり、立ち上げ3期目ながら、売上は順調に成長し、サポートするインスタグラマーは2,800名となっております(2018年9月10日時点)。

レモネードの代表取締役である石橋氏は、広告代理店でキャリアをスタートし、そのノウハウを活かして開発指揮したことが、利便性の高いツールの開発につながったと考えております。
一方で、創業以来、開発、インスタグラマー獲得・サポート、営業活動までのすべてを、石橋氏を中心とした少人数体制で行っていたため、インスタグラマー獲得・サポート、営業活動の分野の活動については、十分な拡大の余地があると考えました。

 

【4】今回の買収の目的について

レモネードを買収する目的は2つあります。1つ目は、新しい市場への参入です。インスタグラマーとのタイアップを手掛ける会社は既に多くありますが、一般的にインスタグラマーはYouTubeのクリエイターに比べてフォロワー数が少なく、またコンテンツが静止画中心となっております。そのため、YouTubeのクリエイターへのタイアップに比べて料金が低く、通常の営業手法では収益を上げることは難しいと考えております。
しかし、「influencer One」は、企業や広告代理店がインスタグラマーに対して簡単に発注することができ、自動的に案件が成立する仕組みとなっております。そのため、インスタグラマーとのタイアップという領域において、小規模な体制で収益化を実現しております。

また、広告業界で例えると、今回の買収は予約型広告から運用型広告への参入と表現することもできます。
これまで当社が行ってきたYouTubeクリエイターのタイアップ投稿は、テレビ広告や新聞業界に代表されるような、プレミアムな広告枠を直接販売するという手法でした。一方、「influencer One」はGoogle広告やFacebook広告のような運用型広告と呼ばれる領域であり、今後、フォロワー数が少ないクリエイターに対しても活躍の場を提供していく上で運用型広告の手法を取り入れることは不可欠であり、今回のレモネード買収によってその体制を整えることが出来ます。

買収のもう1つの目的はサポートするインフルエンサー(クリエイター)の裾野拡大です。当社では先述の通り、中期戦略の1つとして「インフルエンサーの裾野拡大」を掲げてきました。
今回の吸収合併により、インスタグラマーが追加されることで、当社がサポートするクリエイター、インフルエンサーは、約9,300名となります。
また、当社のノウハウとリソースにより、「influencer One」を更に進化させ、今後のインフルエンサーの裾野拡大に向けた礎にしていきたいと考えております。

 

【5】収益への影響について

今回の買収に伴う当社業績への影響に関しては現在精査中です。レモネードはもともと黒字体質のため、当社の営業リソースや開発リソースを注入することにより、更なる黒字拡大を実現できると考えております。一方で、今回の買収に伴うのれんの償却が発生する可能性があるため、業績予想への影響が判明しましたら、改めて開示いたします。

【6】吸収合併の理由について

「influencer One」の拡販シナジーのみならず、レモネードと当社の間で協業できる分野が多岐に渡ると考えたことにより、子会社としてのレモネード存続ではなく、吸収合併を選択いたしました。
今回の買収により、「インフルエンサーの裾野拡大」に向けた様々な取り組みを加速させてまいります。石橋氏は吸収合併後に当社の執行役員に就任し、まずは「influencer One」のシェア拡大と収益拡大にコミットしてもらう予定です。

 

【7】最後に

最後に、当社では「セカイにコドモゴコロを」という経営理念の実現に向けて「もっとアソビナカマを」という経営戦略を掲げております。当社の最大の資産はユーザー、クリエイター、クライアント、スタッフといった「人」であり、これらの「アソビナカマ」を増やしていくことが、新しい体験を創造し、ひいては企業価値を最大化させると考えております。
この度はレモネードと石橋氏という強力な「アソビナカマ」を迎えることが出来て、大変光栄に感じており、また当社の事業拡大の加速に繋がることを確信しております。今後も業務提携や資本提携も積極的に行いながら、新しい時代のエンタテインメントをリードしていきたいと考えております。

 

【UUUM株式会社 会社概要】
所在地:  東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー37階
代表者:  代表取締役社長  鎌田 和樹
設立:   2013年6月
事業内容:クリエイターサポート事業、インフルエンサーマーケティング事業、グッズ・イベント事業、メディア事業
国内最大級のMCN(マルチチャンネルネットワーク)であるとともに、人びとに「新しい体験」をコドモゴコロある発想で提供するコンテンツカンパニーです。6,500以上のYouTubeチャンネルに対するマネジメント・サポートを中心に、インフルエンサーマーケティングや、グッズ・イベント事業、メディア事業など幅広く展開しております。

コーポレートサイト: https://www.uuum.co.jp/
クリエイターサイト: https://www.uuum.jp/

【レモネード株式会社 会社概要】
所在地: 東京都港区南青山4丁目17番33号
代表者: 代表取締役CEO 石橋 尚也
設立:   2015年12月
事業内容: マーケティングにおける業務管理システムの提供

コーポレートサイト: https://lmnd.jp/

 

*「Google」「YouTube」は、Google LLCの商標または登録商標です。
*「Twitter」は、Twitter, Inc.の商標または登録商標です。
*「Facebook」は、Facebook, Inc.の登録商標です。
*「Instagram」は米国およびその他の国におけるInstagram, LLCの商標です。
* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

 

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